名前入り漆器・普段使いの漆器のお店

伝統の『職人の技』

越前漆器の伝統技法の紹介

 越前漆器の起こりは、約1500年、第26代継体天皇が、こわれた冠の修理を片山集落(現在の福井県鯖江市片山町)の塗師に命じられました。 塗師は、冠を漆で修理するとともに黒塗りの椀を献上したところ、皇子はその見事なできばえにいたく感動し、片山集落で漆器づくりを行うよう奨励しました。これが今日の越前漆器の始まりと伝えられています。

 越前漆器は、さまざまな産地からいろいろな技法が伝わり発展してきました。そして現在は、椀類から重箱・膳まで、材料はプラスチックから本堅地木製漆器までと、ほかの産地にはないさまざまな種類の漆器を製造しています。用途も一般家庭用から業務用まで幅広く使われるようになりました。

 こちらでは、越前漆器の伝統技法の職人 丸物(椀類)漆塗り職人 山田氏・蒔絵師 橋本氏・沈金師 佐々木氏を紹介します。

丸物塗り  

塗師 山田直樹

塗り師 三代目 代々当店の丸物(椀類)の塗り職人。漆の美しさをひきだし塗り上げています。

漆を濾して、温めます。お椀を触らないで塗るため、裏底にツクをつけます。 今回は総朱なので一度に全面塗り上げますが、黒内朱(外側:黒 内側:赤)の場合は外黒を塗り乾かし、内側を塗り乾かし、うら底を塗り仕上げます。塗ったお椀を、中の棒が一定時間になると回転する回転風呂の中に入れて漆を乾燥(硬化)させます。 漆が垂れずに均一になるように工夫されており、越前河和田ではこの漆回転風呂が一般的です。(他産地ではコバ板に並べ手返ししているところもあります。)
漆は、湿度・温度を考えて乾かします。その気候によりますが、一般的に漆の乾燥は数日かかります。
乾かした後、ツクを取り、裏底を黒に塗って完成です。

塗り師 山田直樹 お椀の裏に棒(ツク) 外側を塗る 内側を塗り 漆回転風呂に入れ乾燥
漆塗りの商品紹介

当店の漆器から紹介

  • 日の出菓子器 朱と黒のぼかし塗

  • 椿皿 溜め塗り

  • 春秋飯椀 溜め透かし塗り

蒔絵  

蒔絵師 橋本(伝統工芸士)

蒔絵の工程(写真は重箱の家紋磨き蒔絵です)
1. 和紙に文様を描き、裏側から図案の輪郭を刷毛でこすって写す。 (写真1)
2. 筆を使い漆で文様を描く。 (写真3)
3. 漆が乾いてきたら、金粉を蒔きます。(写真4) 色が違う場合は、蒔き分けたり3.4を繰り返します。
4. 消し蒔絵の場合はこれで仕上がります。(写真5は上金粉蒔き後)
5.磨き蒔絵の場合は、さらに磨き粉で磨きます。磨き蒔絵の場合は、4での金粉も専用金粉を使い、磨くことで丈夫で上品な金色となります。
6.「毛打ち(細かい線を描く)」を行い、完成です。

1.下絵図案 2.蒔絵師 橋本 3.漆で模様を描く 4.本金粉を蒔く 5.金粉を蒔いた状態
蒔絵の商品紹介

当店の漆器から紹介

  • 百合汁椀 春秋蒔絵

  • 八寸多用盛り器 ツタ金箔蒔絵

  • 薮の内吸い物椀 秋草蒔絵(天皇陛下ご使用品)

沈金  

沈金師 佐々木貢(伝統工芸士)

 明治40年佐々木啓松が沈金師としてその道一筋に業界の第一人者として活躍して以来、その長男喜右エ門に受け継がれ、その又長男が3代目支水として受け継ぎ数々の力作を生み出しております。親子三代にわたり、受け継がれた日本固有の漆芸沈金の味・濃淡自在の色彩を駆使して彫漆の美感は、又かく別なものといえます。洗練されたその構図と至妙な彫刻刀の冴えに見る高度な漆芸彫漆の味をご覧下さい。

沈金師 佐々木 貢 彫る 漆を入れ、拭く 本金粉を蒔く 金粉を拭く
沈金の商品紹介

当店の漆器から紹介

  • 飛び花沈金汁椀

  • 文庫 松沈金

  • 文庫 鉄線沈金