子供食器 木とうるしの器 こどもしっき

こどもしっきとは? 安心して気軽に使える小さな漆器

「こどもしっき」への思い

「こどもしっき」は、お食い初めのお祝い事から離乳食、幼児期にお使いいただける漆器です。「使いやすさ」「もちやすさ」を意識して子ども用にデザインしました。また、「丈夫で毎日使える」ように職人がひとつひとつ製作しています。 お子様に日本の伝統工芸品の「漆器」を知ってほしい、小さい頃から使い慣れ親しんでほしい、という思いから作りました。使うほどに愛着のわく「こどもしっき」を末永くお使いいただければ幸いです。

お食い初めは「長寿にあやかる」という意味を含む儀式です。写真はお食い初めのときに、ひいおじいちゃん(曾祖父)が食べさせるまねをしている様子です。この子もきっと健康で長寿になることでしょう。

こどもしっきのとくちょう

その1 お子様サイズの漆器

お子様の手のひらのサイズに合わせた小さなお味噌汁のお椀とごはん用の飯椀。小さく持ちやすくした子供向けの漆器です。自分でお椀を持ってゴックンできることはうれしい体験です。

こどもしっきのお椀をもっているこども
その2 安心して使える天然素材の漆器

木とうるしは天然素材の原料です。石油を原料としたプラスチックの製品があふれている現代生活の中で、せめて赤ちゃんや幼児期の食事の時は「木とうるしの器」でご用意してはいかがでしょう。当店では誰もが安心して使える「こどもしっき」をお届けします。

その3 気軽に使える丈夫な漆器

「こどもしっき」は、福井県の伝統工芸品「越前漆器」をうんだ福井県鯖江市河和田地区で取り扱っています。伝統的な製造工程を守り、下地付け・中塗り・上塗りの漆積層技術で丈夫な漆器に仕上げています。毎日の食事にお気軽にお使いください。
(お椀は半年間保証付き・修理も可能)
※輸入品・輸入加工品・国産品を組み合わせて販売をしています。海外生産品も当店の指導管理のもと同じ工程にそって製作してしています。

こどもしっきの誕生のきっかけ

約30年前、私が漆器の仕事を始めた頃、下村漆器店では子供向けの漆器を販売していませんでした。当時扱っていたのは、旅館や料亭などで使う蓋つき小さめの吸い物椀。これを毎日使うことはできず、仕方なくメラミン樹脂で絵のついた食器で子どもたちに食べさせたものです。 しかし「漆器屋なのに、自分の子どもに使える漆器がないのはいけない!」という思いから、赤ちゃんや子どものための漆器を作ろう、と思い立ち出来上がったのが「こどもしっき」です。                         下村漆器店 下村順子

こどもしっきのポイント

その1 軽くて小さなお子様サイズ

持ちやすく、つかみやすい小さな器
おみそ汁椀と飯椀(ごはん茶わん)は、お子様の手のひらに合わせた小さなサイズです。お子様が手に取りやすくした小さくな子供向けの漆器です。自分でお椀を持ってゴックンできることはうれしい体験です。
もともと下村漆器店で人気のある汁椀のサイズは、直径11cm×高さ7cm のお椀でした。お子様が持ちやすいお椀を目指し、直径10cm×高さ6cmと小ぶりに仕様変更。他の飯椀やお箸なども同じようにお子様サイズにしています。

代表的な商品のサイズの比較
種類 おとな用 こどもしっき
汁椀 直径11cm×高さ7cm 直径10.0×高さ6.0cm
飯椀 男性用 直径13.0×高さ5.8cm
女性用 直径12.2×高さ5.8cm
直径10.8×高さ5.8cm
お箸 21〜24cm 18cm

その2 安心して使える天然素材の漆器

漆は合成樹脂ではなく、自然由来の塗料です
木とうるしは、天然素材のものです。石油由来のもがあふれている今、小さな赤ちゃんのころの家で食べる食器ぐらいは、木とうるしの器で食べさせてあげたいですね。「こどもしっき」では、栃やケヤキや棗などの天然木と自然界の塗料である漆を使い、製作しています。そんな安心もこの「こどもしっき」と一緒にお届けできればと思います。

その3 気軽に使える丈夫な漆器

洗って拭いていつでもそばに置ける器です
「こどもしっき」は、福井県の伝統工芸品「越前漆器」をうんだ福井県鯖江市河和田地区で取り扱っています。伝統的な製造工程を守り、下地付け・中塗り・上塗りの漆積層技術で丈夫な漆器に仕上げています。
漆器といえば、高級な器で扱いにくい、料亭で出される蒔絵付きの吸い物椀、というイメージをお持ちの方も多いでしょう。しかし最近の漆器は、毎回の食事に扱いやすいよう、とても丈夫に作られています。お気軽にお使いください。

その4 木が届けてくれる、器のぬくもり

熱さも冷たさも、やさしく伝える器です
陶器の湯のみにお茶を注ぐと、熱くて持てないことありませんか? 金属スプーンで熱いものをすくうと、舌や唇など熱くて食べられませんね。では、木製のものどうでしょう? 木は、熱の伝わり方が緩やかなので、お椀は持ちやすく、口につけても飲みやすくなります。木のスプーンは飲みやすく感じませんか? 金属スプーンを噛んだときのカチカチ音も、木のスプーンだと気になりません。このように、「こどもしっき」には、木が届けてくれるやさしさとぬくもりがあります。このぬくもりを、赤ちゃんや子どもたちに感じていただきたいです。

その5 愛着のわく名前入り

物を大切にする気持ちを育みます
名前入れのサービスを行っております。お名前を入れるとお子様には「ぼくのお椀・わたしのスプーン」という所有の気持ちが沸き起こり、「物を大切にしたい」という気持ちが芽生えることでしょう。


名入れについて詳しくはこちら

「こどもしっき」の製造プロセスについて

「こどもしっき」は、輸入品・輸入加工品・国産の漆器を組み合わせて販売しています。海外生産品も当店の指導管理のもと同じ工程にそって製作しています。

■輸入品について

下村漆器店では一部の木製漆器を中国で製造しております。「こどもしっき」シリーズも、デザイン・企画は全て当店で行い、中国の指定工場で伝統工芸品の技術と技法を反映させた管理指導を行っております。海外で製造することにより日常的に使っていただける漆器と価格を実現することができました。 原料となる素材はもちろん、木と漆ですから安心してお使いください。食品衛生法に基づく試験で安全性を実証済みです。

■輸入加工品について 越前漆器産地での漆塗り

下村漆器店で扱っている輸入加工品とは、海外から輸入したお椀類などを越前漆器の産地・鯖江市河和田地区で、職人がハケで漆を塗りあげた品物のことを指します。「こどもしっき」シリーズのほとんどの商品は、越前漆器ならではの美しい真塗で仕上げております。ひとつひとつ手塗りした「こどもしっき」の色の美しさにもご注目ください。

■国産の漆器 伝統の技を持つ匠の技

日本製をご希望の方には、伝統工芸の技を持つ匠に依頼した商品をご用意しております。本来は一般的なサイズで製造している職人に、子どもが使うことを意識した「こどもしっき」を依頼し、仕上げていただきました。飯椀と汁椀と小鉢などすべて日本で工程を行った漆器を揃えています。